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前回のブログに出てきた、あのピッコロ大魔王 (と同じ色した) カレーに釣られた男、リッチー現る。









先日のブログの影響なんでしょうか?いや間違いなくそうなんですがね。タイトルにある「リッチー」とは何者か。ご紹介しましょう。その人物とは…そうなんです、実はあの人…あの、あの、(はよ言え)














ジャンキーレザー  であります。

初めて会った時、リッチーブラックモアさながらのハットに黒いコート、黒いブーツ、髪型まで同じだったので (本人は全く意識してなかった) テコリーヌ王国ではリッチーの愛称に即決定。じゃあ、リッチーブラックモアって…?

それは60年代から70年代にかけてのイギリスのハードロック黄金期において頂点にいたロックバンドで、今もってロック界の生きた伝説と言われる「ディープ・パープル」の、初代のギタリスト。
マニアックな話でしたね。ロック好きには腹立たしいほど当たり前でしたね。どちらもスミマセン(笑) とにかくこのリッチーことジャンキーレザー、ブログを見てたまらなくなり、年内のうちにまた食べたいと言う。じゃあ早く行こう!と返しますと、いきなり「今夜立つ」とか言ってくる。彼のいる佐久市からテコリーヌ王国のある伊那市に来るって、けっこうな距離ですよ。導線も悪いから安全運転なら2時間半以上はかかるでしょう。前にもありました。ソースえびカツ丼を食べるためだけに伊那市に来て食べて帰って行ったことが。
 
そんな男なんです リッチーって。そんな男って言われても良く分からないかも知れませんが、作品にしても人間にしても普通ではないってことです。最近特におそろしく長文のブログを書く私でも、とても語り尽くせない個性なんですから。彼のお店に並ぶ作品の1部を見ただけでも、その突き抜けた世界観が伝わるんじゃないでしょうか。
 
 
テコリーヌはテコリーヌで クラフト界では異質な存在ですから、だからこそセッションと称してコラボ出展をしたり、盟友として共に切磋琢磨しながら、時にその才能に嫉妬したり尊敬し合ったり。

で、とりわけ今年はお互いに自分に相応しいステージを求めて活動することに重きを置いていましたから、出展が一緒の機会が極端に少なかったし会う機会もほとんど無かったため、カレー食べに行くどころか再会するのだって本当に久しぶりです。

そんなわけでロイヤルナンハウスのカレー中毒者達が久々に揃いましたよ。約1年ぶりの来店ですがお店の人達は覚えてくれてるでしょうか? 

いざ!入店。

「イラシャイマセー」と言われて通されたのは初めてのお座敷でした。「俺達の場所があああああ!」と、いつも通されるテーブル席が空いてないのを見た国王が嘆きます。それにしたってエスニック料理屋さんなのにお座敷。座布団に、ON です。
そしてスタッフからの「ヒサシブリー」の言葉と笑顔。覚えていてくれたんだ!!  妙にテンション上がります。私とリッチーは、いつものピッコロカレー。国王はチキンカレーをオーダー。助っ人がいるので今日は分厚いナンが食べられる!

 

でもって、この後がまた謎といいますか、面白かったんです。それは私がここのディナーセットでいちばん好きと言っていたスープが3人分運ばれてきた時です。

 

かっ…カップが......

ファンシー(笑)  

周りを見渡してみると、同じディナーセット食べてる他のお客さん達のスープカップはこんなじゃない...。

 

なんで…?

 

料理や焼酎のお湯割りが運ばれてくる時だって「どう?辛さダイジョブ?」「オイシイカ?」「温度アタタカイ?」みたいに声かけてくるけど、他のお客さんに同じ様にしてる感じは見ている限り無い。このまえの2号店でだってそんなのなかったですよ。歓迎されてると思っていいんですかね? そんなことどーでもイイヨーと言わんばかりに国王は呑んでご機嫌、リッチーはデザートのナンをおかわりしてます。

 

 

国王とリッチーとは親子ほども歳が離れているというのに、会えばまるで兄弟のようにはしゃぎます。座る場所だって何故か隣を選んでますね。そしてこの兄弟2人とテコリーヌが揃うと最終的にはただのアホになる不思議な法則。結局この日の夜も3人で誰がいちばんお腹が飛び出たかっていう恒例の腹合戦をしました。
 
もう、作家とかデザイナーとかそういう肩書きを脱いだ彼は、ただの小学生の弟ですよ。彼のファンや、いつもミステリアスでクールな彼を見てる人にとってはレザーのカリスマとして認知されるほどブランディングってものが確立されているジャンキーレザー。なのに、晒してゴメンねリッチー(笑)
テコリーヌ城のエントランスに並んだ久しぶりの巨人のブーツ。その後も宴は続き、深夜3時までお祭り騒ぎですよ。あやうく「日没から日の出まで」になるところでした。
イベント行脚が終わって少しは小休止かと思えば、それなりにアクティブでアグレッシブなテコリーヌ。自慢ではないですけど、これがテコリーヌ王国の日常のひとコマであり、けれどこの日常のひとつひとつを大切に思って過ごしてます。どうか、ご安心を。