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ただの作家達の集会と化した森の中で。


朝の富士山。

あまりの神々しさに自然と手を合わせてしまいます。これぞ日本の御神体、と、実物を目の前にして初めて理屈抜きで理解した様な…

さあ、MMH(めちゃめちゃヒマ)なために、タイトルの通り、周りの作家さん同士が皆異常に打ち解けてしまった2日目です。訪れる人々は昨日よりは多いかな?それでもこんな感じ。



お隣のがま口屋さん「とら吉」さんの黒板。これはテコリーヌに無い感性。素敵です♡

そんな地元作家の「とら吉」さん。人気作家さんなのでしょうか、割と頻繁にファンや知り合いらしき人が来ていました。その他のテコリーヌ周辺の置いてけぼり状態の作家達はと言うと…

情報交換も尽きて皆それぞれに各々の失敗談や伝説のイベント懐古、作家あるあるなどを語り合い笑談 → 稀にお客さんがやって来る → 接客 → 各々の失敗談や伝説(以下略) …の繰り返し。

我がテント前に集まり国王を囲むMMHな作家衆の一部。


MMHなテコリーヌさんにブログネタを提供しに来たと言うZUNIちゃん(そんなアンタもMMHなんだろう!)は重装備で参道エリアからガシガシ歩いて来ます。1日何度も(笑) その若さと体力が羨ましい!腰からぶら下げているテコリーヌ製のジャックダニエル・ホルダーは彼からの熱いオーダーで作ったものです。ヒマ潰し…じゃなかった、この着画の為にテコリーヌの所まで参道を上がって来てくれたりして、ありがとう!似合ってます!


ところで、会場に訪れる人々と言うか、少なくともこちらの森にまで来る人というのは、どうやら日常と変わらない参拝者やお散歩民が大半です。地域柄もあるのか、クラフトというものへの認知や興味が極端に低い特殊な地域なんではないかと言う疑惑が私の中に浮上。そして地元の作家さん達と話をしているうちに、やっぱりそうなのだと確信しました。軽いカルチャーショックを受ける程のクラフト後進国に、うっかり乗り込んでしまったのかと、どこかで感じていたのは気のせいではなかった様です。どのような声掛けをしたって、近付いたら最後、何か買わされる!ぐらいな態度でそそくさと立ち去る人も多くてですね…。シーランク君よ、テコリーヌが実は露天商なんじゃないか疑惑はやめてちょうだいよ(笑)

そんな地域でのこちらのイベントに、我が師匠である無派さんは3度目の出展だと言います。過去2回の出展だけで、あそこまで(初日の朝イチで何人かが駆けつけて大型作品を買うほど)のファンを掴む無派さん。そしてテコリーヌ以外にも教えを乞いにどこかからやって来る若手の作家や慕ってくるベテランぽい作家達。

これほど実力のある人を目の前で見ると、ここで人が来ないのも売れないのも自分の力不足としか言えません。ぐぅ…。どこで何があろうと売れている、これに勝る説得力はありません。

テコリーヌに今いちばん足りないのは何か?人の目を惹き付けて、且つ心を動かす作品とはどんなものか? 無派さんから、具体的なアドバイスやレクチャーを存分に賜ることが出来た私は幸せ者です。出展場所が近くて本当に良かった!あと2~3年もしたら野外クラフト出展の引退を考えていると言う無派さんと、こうして会えるうちにとにかく話をしたいし抱きついておきたいですから!そんなテコリーヌもクラフト界の変化や今後の行く末については何も感じない訳はなく…。色々な変化をどう受け入れて対応して動いていくかを特に考えさせられた今回のイベントでした。



それから、この日にもお買い物をしてくれた人がいたことを、忘れはしません(当たり前)。迷わずロリポップホルダーをチョイスしたO川さん、ここでこのお姉さんがコレを?!っていう、この日いちばんの奇跡を頂戴しました!そして参道エリアに出展していた ガレスタ・イ・クチーナ さんの美しい奥様、テコリーヌとお揃いの指輪を選んでくれて、とっても嬉しかったです!

両隣に出展していた地元の作家さん達には本当に親切にしてもらいました。空気と水と地域の人柄、それがとても心地良かったんです。だからMさんとKさん、山梨を嫌いになんて、なれませんから(笑) そして「とら吉」のミナミさん、イベントスタッフではないのに、自分の片付けが終わってもずっと残ってひとりで黙々と会場のゴミ拾いしていましたよね。暖かい ほうじ茶と鯛焼きも、沁みました。他にも声をかけてくれた皆さんありがとうございました。

そうそう、このイベントは古本市も併催ってことで作家達も古本を持参し、それを通してお客さんとの交流を楽しむという趣旨もあったことを忘れてかけていました。テコリーヌは真面目ですから、古本を持って行き、ちゃんとそのコーナーを設置したんですよ。


こんな古本コーナーに尋常でないくらいに喰い付いてくれたロックンローラー つよしさん、ありがとうございました!次は作家同士としてどこかのイベントで再会する日を本気で楽しみにしてますからね。

最後、無派さんにはいつもの事ながら「お前なんか、まだまだ」と言われながらも、この日は「今回はお前より辛かった奴らがいっぱいいるぞ」と。つくづく口の悪いオジサンだけど無派さんにしたら物凄く優しい励ましの言葉でした。別れ際はもうお互いに抱き合う余裕も力も残っていないほどバタバタ、クタクタでしたが、2週間後にはまた会えます。

そのイベントは
くらふてぃあ杜の市

テコリーヌの地元です。無派さんに習ったことを実践し見てもらう機会でもあるし、再会できる人も多くて楽しみなイベントですから、出展疲れで脚が死んでも気持ちは前向き。そして手先だけは動き続けるテコリーヌです。