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2年ぶりの杜の市はネタあり過ぎて三部作になりそうな予感。最終日編


クラフト市とはどんなものかを知りたければ杜の市へ!と言いたくなるくらいにお客さん達と作家達と空気と山と池と森の全てが充実していた昨日。クラフトの世界も時代や流行の変化で変わってきている事がいっぱいありますが、一方では何事にも左右されずに変わらぬものもあり、それが共存しながら22年間も続いているイベント杜の市。地元でこれが経験できるという喜びを噛み締めて、いざ最終日です。今朝は国王が朝風呂の後に起こしに来てくれるという、余裕のある自宅からの出勤。現地でのセッティングも順調に終えて、お客さんのまだ来ないうちに無派さんに会いに行って戻って来る。

この写真、お隣の晴三さんがひょっこり顔を出してるのがお分かりでしょうか? 可愛い人ですね(笑)

さて、今日も開幕前からちらほらとお客さんが…。さすがに昨日ほどの熱気はないものの、やはり気持ちの良い朝です。今日はどんな出会いがあるかな?と思っていたんですが、何故かテコリーヌのテントにはいっこうに誰も来ない…。隣の晴三さんには朝から常に人が絶えず次々とお買い物をしていきます。こうまで実力の差を見せられてしまうと、昨日の1日の出来事は夢だったのかな?とさえ……。先々週の出展の悪夢が蘇ります。でも、絶対にしょんぼりオーラは出さないテコリーヌですよ!さっき無派さんに抱きついて来たばかりなんだし、何か御利益はあるはずなんです。

はい、来ました(早)。愛知県のF代ちゃん&彼氏。出会いではなく、再会でした。嬉しいですね。F代ちゃんは、ハナブサレザー主催のイベント「職人村」で出会いました。おそらく後にも先にも2度しかないテコリーヌのワークショップの、その2度目の方で参加してくれた数少ないひとりなんです(1度目は隣町の教育委員会主催のワークショップでした)。そしてハナブサレザーは飯田市の革職人、木下氏。この杜の市に出展してますが、今回は出展エリアが遠すぎて会うのを断念し、そこら辺は国王に託しました。相当コアなハナブサファンと思われるF代ちゃんと彼氏の2人組は、それ以来、ハナブサレザーのいるところだけでなく、テコリーヌの出展にも追っかけて来てくれるんです。しかも最高に変な手土産を持って。あ、自ら変態と名乗るド変態なハナブサレザー木下氏のファンに対して「最高に変」は褒め言葉です。ある時の手土産はヒラメの赤ちゃんの骨格標本でした。前回はフグの剥製。そして今回はフグの赤ちゃんの超ミニミニ剥製!


可愛らしいですね!親フグに子供?仲間が増えた?というか国宝が増えました!
これらは 全て手作りなんですよ。彼女は愛知の半島に住んでるっていうので、漁港とか海のものに関する仕事をしていてその関係でこんな面白いものを作れる環境と技術があるのかな?と思われそうですが、全然関係ないし完全な趣味とのこと。やっぱりね!! 更に中身の濃そ~なバイカーの彼氏からも差し入れを頂いちゃいました。愛知県から長野県に来て、なぜ北海道の六花亭?ハナブサレザー製のバッグから取り出したバターサンドのバターがグニャって溶けてて…もう…。この2人のそういう所が大好きです。F代ちゃん、2個目のサンキャッチャーをお迎えしてくれてありがとう!

そしてすぐにまた新たな再会。再会?いや、正確にははじめましての出会いなんですが、このH美さんというブログ初登場の女性、テコリーヌのデビュー当時から強力な地元親衛隊であるHさんを通して、ある時からテコリーヌを応援してくれている間接ファン?なのです。会ったこともないのに好きになってくれて、ブログまで読破しているという、これまたなんという変人でしょうか。そのH美さんが、いつも県外出展ばかりで会うチャンスがなかったテコリーヌに今日は会える!って事で親友Hさんが来れないという今日、ひとりでやって来てくれたんです。キラキラと目を輝かせて自己紹介を始めたH美さんを見ていたら、最後まで名乗る前にもうあなたが誰なのかが分かりましたよ!お会い出来て本当に嬉しい!良かった!ありがとう!国王~!何かお互い色々叫んでいた様な気がします。そんなH美さんもやっぱり予習済の優秀な親衛隊。ピカピカの新作、ポニーフックを選んでくれました。嬉しい~!

その次は、飯田市から来た若いお嬢さん、I村さん。まるでアニメのヒロインみたいに華奢で色白でサラサラの黒髪。あどけないピュアな幼顔にトドメはメガネ。絶対にひとりで歩いちゃダメ!と言いたくなる様な少女です。変なオジサンとかに声かけられたらテコリーヌ王国が全勢力をあげて守りますからね。そんなI村さんはピアスに惹かれてくれまして、ピアスホールの無い彼女はイヤリング金具をご希望。もちろん、この場ですぐに付け替えます!金具を付け替えながらお話をしてみると、どうやら彼女はひとりでじっくり楽しむ派のクラフト巡りのプロです。若いのに素敵な趣味じゃないですか。本当に怪しい人とか知らない人にだけは気を付けてくださいね。それにしても素敵な女の子です。こんな若い人でもクラフト品の良さや価値を知っていて楽しんでいるなんて、クラフト界は腐ってなんかいないです。そんなこと別に誰が言ったとかではないけれど(誰ー?私か?)クラフト界は終わってなんかいませんね。いえ、腐らせて終わらせない為に、私達はもっともっと楽しませる努力をしていきます。そんな風に改めて思わせてくれたI村さん。また必ずどこかでお会いしましょうね。

それから、パラグアイ人の友人らと一緒に来ていた地元駒ヶ根市のTさん。サンキャッチャーに惹かれてほぼ即決でお迎えしてくれました。若くて垢抜けた青年でしたし、なんかイケメン外国人の友人もいるしで、てっきり都会から観光か何かで来ていたのかと思っちゃってスミマセンでした(笑)

それから、同じく駒ヶ根市に住むO田さん。年配のご婦人ですが、只者でない感がとてもするお洒落なお洒落な人です。イヤリングをご購入くださいました。聞けば、会社が伊那市だとか。見た目的にも、そして会社、と言う時のなんとなくのその言い回しからも察するに、その会社とは単なる勤め先ではなさそうな....。勝手な推測ですが会社を経営なさっている方とお見受けします。まあそうでないにしても、そんな素敵なご婦人にだってテコリーヌのアクセサリーを着けてもらえるんです、これは自慢です。

そして最後のお客さんは、かつてテコリーヌ王国の物販大臣であった、まこと。今は王妃の私の接客がいちおう国王に認められるまでに上達したので、晴れて自由の身になった、まことさんです。超絶イケメンですよ皆さん。


ね!ひょっとしたらまことさんが接客してくれた方がテコリーヌのファンが増えていたかもしれませんよね。そうはさせませんが。そんな彼はますますイケメンに磨きをかけるべくテコリーヌのかっこいいキーホルダーを購入してくれました。ありがとう!

※まことさんは、独身です。

さあ、そんな皆さんとの時間もあっという間に終わり、二日間だけなんてつまらないな、と後ろ髪を引かれる思いで幕を閉じた杜の市でした。

それほど楽しくて充実していたのですから、番外編としてまだ登場していない出展者や友人知人のことも書かせてください。というわけで、まだ続きます。
ペー