クリマの楽しさと心地よい刺激に水を得た魚になったテコリーヌ。初日編。

初日の朝、ヒロコさんとは会場で合流。予想していた通り、ほとんどぶっつけ本番でのセッティングになりました。私にとってクリマはもう既にホームグラウンドの感覚ですし、ヒロコさんはヒロコさんで国際展示場クラスのイベント出展は私なんか比じゃないほどの経験者。もちろんクリマの出展も初めてではありませんから慣れたものです。

ヒロコさんの繰り出すもう一体の女神は、柿渋で染めた蚊帳を取り入れた大胆なマント。異素材のパッチワークもふんだんに取り入れ、羊毛を貼り付けたりなどの遊びもあり。ダンヌ・ジャルクと並んでも互角の迫力です。

それから今回は 「 添加物 」として出品するもののほとんどをテコリーヌが身に付けました。

イメージとしては、ダークなナウシカ。いつものジーンズ姿とは全く違うのに、この小慣れた感、どうですか？ 採寸をした上で作って頂いたとは言え、これらを前夜に受け取って、当日の朝に初めて身に着けたとは思えないでしょう？ 当日まで試着しない勇気を持てるほど私はヒロコさんの腕を信頼しています。

ジャケットなんてもう本当にディテールの凝り方が素敵なので細部なども撮影してから後日改めてご紹介したいです。

さて、今回のクリマは、先月のヨコハマの悔しさを見事に忘れさせてくれる様な、そして今年の最後を締めくくるにふさわしい最高の出展になりました。あまりに充実していた為に、もう誰が何回来て何を購入していったとかメモする余裕もないくらいで（笑）記憶の苦手な私だけど、でも、心にはしっかり刻まれています。撮った写真を見返しながらそんな心の記録を辿ると、皆様との珠玉の時間がダーーーっと蘇ってきます。

先ずは、ブログでの予習を済ませ新作を狙って突撃して来た朝いち組のN根さんとK村さんコンビ、その後に続いて愛知爆裂親衛隊の3人娘+T本嬢。こちらの皆様方からは、新作を根こそぎ買い占めてやろうという意気込み ( というか殺気 ) がガンガン伝わって来ました。それでこそテコリーヌの朝いち！ドンと来い！って、もういきなりエンジン全開絶好調にして貰っておきながら、その肝心の新作が数少なくてスミマセン！だから本当に買い占められ状態になってしまいました。

N根さんなんて、来るなり 「 アルバートチェーンあります？ 」とかスラスラと通な事を言ってきて2本しか間に合わなかったのを2本とも買い占めるし、K村さんは上品なマダムのくせに薬莢のキーホルダーとか何か凄いゴリゴリなアイテムにばかり食い付いてましたよね？トドメに最新モデルのウォレットチェーンをさらって行ってしまい本当に呆気にとられるテコリーヌなのでした。このお二人は私のイメージでは上流階級のご婦人方。そんな上品な大人の女性がテコリーヌを気に入ってくださるのが不思議だと思っていたんですが、もうここまで来ると、いっそ更にテコリーヌ風味に染めてさしあげたいと思うようになりました（笑）

国王と魔女に挟まれるN根さん。モザイク指定があったかどうか忘れてしまったけれど、確か、世間に顔向け出来ないって言ってた気がするのでモザイク処理しときました。

爆裂親衛隊の3人娘においては、安定の姦しさ。女という字が3つで、かしましい…って…なんか漢字にすると凄いですね。でもT田さんが10月の蒲郡を欠席した分、いつもの倍のテンションだったのと、前回のクリマで初登場した4人目の爆裂娘 T本嬢がまた現れたことで実際は姦しいどころではなかったのですがね（笑）ましてや今回はアトリエ丹歩歩の作品が一緒に並ぶ添加物ブースです。そして爆裂隊の皆さんが現れた時、テコリーヌはオレパンダー先生の奥様を接客中。おかげでいつも見慣れたテコリーヌ作品を後回しにしてヒロコさんの作品に飛びついて欲しいと思っていた私の思惑通りになりました。

ヒロコさんはと言うと、初めて直面する爆裂隊の勢いに何一つ動じること無く、ニコニコの癒し顔で余裕の接客。目の肥えた親衛隊の皆さんなら丹歩歩作品をじっくり楽しんでくれると思っていましたし、ヒロコさんの人柄も知っている私は安心して放置していた訳なんですが、オレパン夫人を見送ってふと振り返ると、そこには既に丹歩歩作品を身に付けてはしゃぐ親衛隊が…。まあ今更驚きませんよ（笑）ただただ嬉しいだけです。そして丹歩歩作品とのコーディネートの楽しみを見出してテコリーヌのものを選んでくれたってことが何より嬉しかったのです。それが合同出展の狙いでもあったのですから。

丹歩歩の帽子にテコリーヌ作品をジャラジャラ着けて、モザイク、モザイク～と言って両手をピロピロさせるI島さん。ピロピロしなくていいのに（笑）

こんな感じで、わざわざ提案するまでもなく、クラフトやアートを通して積極的に新たな楽しみを見つけては日常を豊かにする達人とも言えるこの人達、テコリーヌと出会った事でイベント巡りの流儀を身に付けクラフトやアートを謳歌する様になったと言ってくれますが、テコリーヌはそんなあなた達に育ててもらい、学んだことがどんなに多いか、分かってくれてるんでしょうか？ 多分、どこ吹く風なんでしょうね（笑）

達人と言えば、9月のもみじクラフト以来ぶりのK美ちゃん。彼女も蒲郡に来れなかった分、テンション倍になってましたね！丹歩歩の作品に魅了されっぱなしでオーダーまでしちゃってるし、丹歩歩とコーディネート出来るテコリーヌ作品が欲しいって、やっぱり達人なのですよね。今回 K美ちゃんが買わない宣言しなかったのはヒロコさんのおかげかもしれません（笑）国王の好みと健康を気遣って甘いものとしょっぱいものの差し入れもありがとう！

そんなお馴染みの面々との再会には大騒ぎしながらも本当にリラックス出来ますが、クリマでの歓喜の再会はこれだけでは終わりません。

2年前の木曽の手仕事市で出会ってお買い物をしてくれて、初出展のクリマの時にも来てくれたルークさん。実は前回のクリマではお隣ブースのメンバーとして参加していたんですよ。あの時のブログには書かなかったけれど、こんなご縁もあるのね！と本当に驚きました。そして今回も出展側とのこと。顔を見せてくれただけじゃなくテコリーヌ作品をじっくり見てくれるのがまた嬉しい。そしてクリスタルの剣先チャームをご購入！彼とはまた必ず木曽か名古屋で会える気がします。

それから、前回のクリマでチュッパチャップスホルダーをピアスにしてしまったパンクなS浦さんと友人Hさんのコンビ。S浦さん、テコリーヌのチャームをご自分でアレンジしてお財布に付けていて、とても気に入ってるのだそう。

そんなS浦さんは今回もピアスをチョイスされました。そして、ブログ読んでます。応援してます！と言ってくれたんです。名古屋のアウトロー感溢れる とびきりクールな青年にですよ。シビレますね、テコリーヌにはこういう応援もあるからぶっ飛べるんです。S浦さん、次のクリマでも会いたいしぶっ飛ばしたいですよ！

そして初日のはじめましてさんは3組。

ユパさん ( 女の子 ) は鎖の巾着という、いきなりコアなお買い物。艶やかな和装コスプレ女子のサクライさんはピアス。なんかイマドキのシュッと垢抜けたお洒落イケメンゆうたさんはブレスレットとピアスを。

この3組の皆さんはその日の夜にテコリーヌ作品をクリマ戦利品としてTwitterやInstagramに投稿してくれたり、フォローしてくれたりと、もちろんそれぞれ面識の無い全く違う人達だけど、若い子達のSNS使いの上手さと発信力と心遣いには、ただただ感動するばかり。テコリーヌの作品画像には必ず名刺を添えて写してあり、テコリーヌのアカウントに飛べるようタグ付けも。自分の気に入った作家さんを多くの人に広めようという応援の心遣いです。若い世代に限らず、SNSに慣れている人達やクリエーター作品に素養のある人達の間では当たり前のリテラシーとして行われているのだと、恥ずかしながらTwitterを始めて最近になってそういうことを知りました。

で、返信やらフォロー返しやらがいまいち分かってなくてリアルタイムで嬉しさ伝えられない自分には腹が立つばかり。

鎖の巾着をゲットしたユパさんのTwitterの投稿なんてもう秀逸ですよ。ちょっと抜粋させてもらいますけど 「 冒険者達の酒場で出すとざわつくアレを、やっとお迎えできました。コレに憧れない男児はいないはずだ！」 ですって。こんなの見たら笑いながら泣いちゃいますって。

この日の夜はそんな笑い泣きをしながら結局何のネット操作も出来ずに泥の様に眠りました。

ということで2日目編に続きます。

添加物チームこと国王、テコリーヌ、ヒロコさんの3人とブース真裏の魔女あさこさんを交えての晩餐とか、オレパンダー先生が冬毛に生え変わった事とか、ヨコハマでテコリーヌを打ちのめしてくれたエミちゃん、寝坊したタクちゃん、出展を忘れてて初日に来なかった刃物屋さん、顔に寝跡を付けて出展していた晴三さん他、パンチの効いたテコリーヌの戦友達との相変わらずで普通でない再会については番外編で！