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テコリーヌの歴史に残る大惨敗と、心に染みる大阪、堺の夜。




イベント前夜。過去最高に怪しい夜逃げ風。



エクスパーサ多賀で仮眠して、リッチーとも合流。

現地に着いたら早速荷運びにセッティング。会場は思っていたより小さくてこぢんまり、学園祭の様な空間と雰囲気なのですが、窓からの風景は工場跡っぽくてイイ感じ。



リッチーとのくだらない掛け合い、グダグダして進まないセッティング。国王が私を叱る罵り声。相変わらずだなあ。うん、順調、順調。



そしてジャンキーレザーとテコリーヌ、やっぱり並ぶとカッコイイ。当たり前ですけど。


オレパンダー夫妻とも歓喜の再会を果たし、いざ開幕! したのはいいけれど…

今回のイベント、戦いとしては非常に、非常ーーーーに厳しいものでした。もしひとつも売れなかったら、それはそれでこの先永遠に語り継がれる伝説になるのかもしれないとこだったんですが、そんな状況でテコリーヌ作品を楽しく物色し、お買い物してくれたのがオレパンダー先生の奥様、それに奈良から来たというはじめましてのサタさんご夫妻。サタさんは旦那様が私が身に着けていたクリスタルの剣先チャームを見て気になったそうで、それだけでも嬉しいのに、ご夫妻は長野県が好きで良く旅行に行かれるのだと話してくれました。この2組の神様、ありがとうございました!

オレパン先生の隣で幸せなテコリーヌ。

で、何がそんなに厳しかったのかと言うと、来場者は少ないし見てくれる人もいない。ヒマだからって会場内を何周も見てまわって、出展者同士の交流をキャッキャと楽しんだのだって最初のうちだけ。それにも限界がきて、ついに国王とリッチーと私、交代で昼寝に行く(笑)


初めてですよ、こんなこと。 

いつものテコリーヌ ( 特に国王 ) だったらなりふり構わずあちこちに当たり散らし自分以外の全てを敵にまわし、二度と来ねえ!と吐き捨てて帰ってくるところなんですが…




どうですか、このはしゃぎっぷり。弾ける笑顔。

仕事しろ! し ご と

って言っても人が来ないんじゃあねえ…。たまに来たと思ってもテコリーヌに寄り付かないんですもの。声をかけるとサーっと逃げられる…。何がいけないんだろう? 



こちらは2016年の名古屋のクリマで出会って以来のマツオカさん。また会えるとは!ありがとうございました!


そして2日目。

どうせ女の子の話をしている2人。

ヤスダックレコードのアフロ兄さんが遊びに来る。

リッチーとパンダが語り合う。

ダバダ~ ( パンダ、本当にそう歌っていた )  狐とパンダのコーヒー談義。

足で遊ぶ。

知り合ったばかりの出展者、ゴシックホリックさんに自身の作品で遊ばれるテコリーヌ。

だめだこりゃ(笑)

焦りとか危機感とか、惨めさ、怒り、自責、そういう気持ちが無いわけじゃないんですけど、いや、無かったのかな?もう良く分からない(笑)分かる事と言えば、イベントそのものの空気とか、出展者の方達やその他諸々がとてもゆるいって事くらい。

でも堺の街には感動したんです。何か今まで感じたことのない人情があったんです。

ホテルのフロントスタッフさんは物凄く気さくで親切だし、そこで案内してもらって行ったお好み焼き屋さんがこれまた良くて。

明治色亭 ( めじろてい ) さん。憧れだった本場のお好み焼き屋さんの、目の前に鉄板のあるカウンター席!凄く美味しかった!

繁盛店なのか常に満席で、次々に来店するお客さんを断るほど混み合っていました。そこで国王は焼酎のお湯割りを一度に2つ注文したわけですが、そんな注文に恐縮しながらもそれを出してくれたお店のお姉さんの気遣いに、国王は今回でいちばんの感動を貰っていました。だって、2つのお湯割りをどちらも適温で飲めるようにと、そのお湯の温度に差をつけて出してくれたんですから。片方は熱めにしましたから、2杯目はその熱めの方をお召し上がりくださいねと。

あの目の回る様な忙しい中でそれを咄嗟に出来るお姉さんの優しい機転に脱帽。国王が言うには、このスタイルの注文でこんな嬉しい気遣いを頂いたのは初めてだそう。長野県からやって来た私達はお好み焼きの食べ方が下手で…と言ったら、そんな!自由に召し上がってください。と笑って親切に対応してくれたお姉さんと、一生懸命に手際良くテキパキと動いていたバイトと思しき女の子。素敵な晩餐のひと時を、本当にありがとう!


そこで見た光景は、久しぶりに旨いお好み焼き食べられたわ、ありがとう!と言ってお会計をしていくお客さん。満席で断られても笑顔で 「 また来ます~ 」と去っていくお客さん。

更に、歩いてホテルに戻る帰り道、自転車に乗ったオバチャン集団にぶつかりそうになった時にはこちらが謝る前に 「 あっ、ごめんなさい 」と一斉に頭を下げられるひと幕も。

私が良くテレビで見るコテコテの関西弁の大阪人って、どこの人のことなんだろう?? 

こんなことばかりだから、イベントでどれほど打ちのめされようが、大阪 ( いや、堺なのかな ) が嫌いになれないんですよ…

とは言え、どこのどんなイベントに出展しても、売れないのも人に興味を持って見て貰えないのも自己責任。関西圏でのクリマの認知度がまだ無いとか、宣伝不足だとか、ニコニコ超会議とか近くで大きなアート系イベントとも被っていたとか、色んな人が色んなこと言ってました。まあそれも本当です。けれどカッコつけたがりのテコリーヌですからね、やっぱりこう言います。

自分のせいです!

来月のデザフェス、見てなさいよ。そして関東勢の皆様の援軍を、求む!(笑)

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コメント: 2
  • #1

    明治色亭 (水曜日, 01 5月 2019 13:16)

    先日はご来店ありがとうございました(^^)

    あの日、普段より少ないスタッフでの営業だったこともあり、たくさんお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
    元はと言えば、「忙しそうだから」との国王様のお気遣いに甘えさせてもらった焼酎のご注文なのに…そのように感じていただけて、私の方こそ「この仕事をやっててよかった」と嬉しくなりました。ありがとうございました!
    ものづくりやアクセサリーや猫が私も大好きなので、本当はもっとお話させていただきたかったのですが、またの機会が訪れることを願って…
    その日を楽しみにしております♪

    追伸
    イベント会場を調べたくて、クリエーターズマーケットのサイトを覗かせていただきました。
    出展者一覧で発見したテコリーヌさんのブースNO.2-12。
    驚きました…
    私の誕生日、2/12なんですよ!
    勝手に運命感じちゃいました!(≧∇≦)

    どうか大阪を嫌にならず、また出展しに、遊びに、いらしてくださいね。

  • #2

    明治色亭様へ。テコリーヌより。 (木曜日, 02 5月 2019 03:13)

    まさかまさかの明治色亭様からのコメント! もう嬉しくて目の前が滲みます…。

    あんなに混みあっているところに遠慮なく入店してしまったけど、結果本当に良かったです!

    その明治色亭での晩餐が、負け戦の絶望感を癒してくれたんですから。2-12という運命の数字が導いてくれたのでしょうか(^^)

    テコリーヌは関西を諦めません。自分の実力不足を挽回し、もっとたくさんの人にテコリーヌを楽しんでもらう為、そしてあの美味しいお好み焼きを食べる為、秋に大阪で開催される別のイベントにも応募すると決めました。出展となれば必ず食べに行きますよ!

    実は大阪からの帰りの車中では、次に明治色亭に行ったら何を注文するかを国王と話し合ったりしました。あの時にメニューを何度も見て記憶に焼き付けてましたから(笑)