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テコリーヌは健在です!



随分とご無沙汰していましたが、皆様お変わりありませんか?

突然ですが11月中旬~12月中旬にかけて企画展を開催することになりました。場所は長野県駒ヶ根市のアトリエ丹歩歩 ( 詳細はまた改めてご案内します ) 。

2月のワンダーフェスティバル以来、1度も出展をしていなかった、と言うか出来なかったテコリーヌにとってこれが今年1年の活動のメインにして締めくくりとなります。作品のお披露目と活動実績の場をくださったアトリエ丹歩歩のオーナーひろこさん、本当にありがとうございます。

さて、ここまで何ヶ月も真面目に自粛をしていたテコリーヌですが、その間にもこれまでに無い様な経験や予想外の出来事がありました。

先ずは4月に国王の父が他界した事。長男である国王が喪主を務め、コロナ禍ゆえの対応や慣れない取り仕切りに奔走しました。国王の頭に10円ハゲが出来たのがその頃ではないかと思います。そんな国王曰く亡き父は 「 オレなんて可愛く思えちゃうほど強烈にぶっ飛んでたオヤジ 」。そんな父を派手に送り出せない悔しさもあった事でしょう。私にとっても義父と過ごした時間はとにかく刺激的で、何より無条件に且つ心底私を可愛がってくれた最高の父でした。ですから、コロナのせいでろくにお見舞いに行くことも出来なかったという無念があります。

そんな義父の居ない寂しさもまだ癒えぬ6月、私の伯父が病気で他界。更にその息子 ( 私にとっては従弟 ) がそれより前に自害していた事を同時に知らされるというショックな出来事がありました。悲しんだり想いを馳せる余裕もないままに市役所と弁護士事務所と親戚の家とを駆け回り、その後に残る感情が何ともやるせないものでした。

そして10月上旬には親しくしていた作家、シバタアツシさんの突然死。彼は今年2月のワンダーフェスティバルにテコリーヌを推薦した人です。今年はとある美術展のメイン作家として選ばれ出展する事になっていて、ワンダーフェスティバルには出展できない自身の代わりにその枠をテコリーヌに託してくれたんです。アート界で更に活躍する事が期待されており今年まさにその大きな舞台に立つはずだったアツシさん。コロナでそのタイミングが延びた事も乗り越えながら意欲的に創作を頑張っていた様子でした。本人も御家族もどれほど無念だったことでしょう。テコリーヌとしてもまだ恩返しも出来ぬまま、国王とはお酒を酌み交わす約束もしていたのに。アツシさん、改めてご冥福をお祈りします。




https://youtu.be/298_m4Hi-Uc
こちらのyoutubeにてシバタアツシさんがこれまで創作したマスクがお父様によって収録されています。彼の情熱とパワーは今なお続いているのだと思わされます。是非ご覧になってみてください。


この様に身近な人の死が重なると言うのはたとえ自分が変わらぬ日常を生きていても思っている以上にダメージがあるもので、だからこそ考える事や身に染みる事もありました。

先月は同じ県内の遠距離に住む私の妹夫婦の所に所用で行ったのですが、あまりに久々のお出かけにすっかり旅行気分になって近くのホテルをとって一泊したんです。


やはり小指だけがはみ出る国王の足。こんなのでさえ懐かしくて写真におさめて大はしゃぎする私(笑)

久しぶりに会った可愛い姪っ子達にもそれはもう癒されました。

近くだからと寄った作家仲間のグルーバーレザーさんのお店では久々の作家同士の生の交流に感激したり。どの作家達もこの世の中の厳しい状況で必死に頑張っていることが改めてうかがえました。

ミシンの購入を検討中の私は工房で実際に使っているという工業ミシンを体験させて貰いました。


国王は靴を磨いて貰ってご機嫌。


王妃にかしずく下僕達(笑)

この気持ちの良いノリの良さ、仲間達とふざけ合う楽しさ、本当に久しぶり。グルーバーレザーのお二方、ありがとうございました!11月上旬からグルーバーレザーのクラウドファンディングがスタートするとの事、彼らの高い技術とポリシーが詰まった百貨店品質のレザーアイテムをお得に購入出来るそうですよ。

https://instagram.com/grooverleather?igshid=1obhvxx7zi4w6

ちなみに私はお店でミニ財布を見て気に入ってしまい購入、国王も何点か買っていました。

それから、相変わらずのんびりと続けている友人ミカンさんとのオカンの仕送り風にもどれほど元気付けられているか。


ミカンさん、これオカン風ではなく、もはやリアルオカンの仕送りですよね(笑)自分自身のお気に入り食材やディープな地元ソウルフード、消耗品や日用品。この気張らなさが良いんです。ホッとするんですよ。

夏頃から手の指の関節が痛みだして辛かった時は、作品を作れなくなるかもしれない恐怖に不安がる私をミカンさんが励ましてくれました。


こんな風に指の形が変形してきてとにかく痛いのです。整形外科に行ったところ、へバーデン結節と診断されました。キルト作家のキャシー中島さんが同じ病気で知られているそうです。今は特に酷い親指に固定器具を着けて過ごし、作品作りも無理のない範囲で進めています。日常の動作も一部少し困難ではありますが国王が食器洗いなどをしてくれていて実はとても幸せ(笑)

以前手作りマスクを送ってくださった黄泉の国の喪主様は、その後も実家で収穫されたお米をおすそ分けと言って送ってくだいました。手間暇かかっていてとても美味しい貴重なハゼ掛け米、勿体なくて我が家のおかずがスペシャルな日にだけ食べています。喪主様は11/7・8開催のデザインフェスタ ( 東京ビッグサイト ) に出展されます。テコリーヌの心の先生、オレパンダーも、そして宿敵?のjuconさん (7日のみ )も出展されるようです。

そして使い捨てマスクが容易に手に入る今でも、宅配便のおじさんとのマスクと野菜の物々交換は何故か続いています。

それから、妙に静かになっているテコリーヌ王国を気にかけてSNSを通じて声をかけてくれる友人知人もいました。テコリーヌに会えなくてつまらない、作品を見る機会がなくて寂しい、そう言ってオンラインショップを利用してくださる人も。

そんなこんなで自分の活動を通して得られた人間関係と交流がこんなにも有難いものかと染み入り、どんな素敵な瞬間も同じものは二度とはやって来ない尊いものなのだとつくづく思い知らされました。コロナなんて最初から無くて、今年1年考えて計画したとおりに進んでいたら決して行き着く事の無いレベルで、それら一期一会の奇跡や感謝を受け止めている私です。

さあ、そしていよいよ今度はテコリーヌ王国が、これまで研鑽を積んできたものを再び発信する番ですよね。アトリエ丹歩歩のひろこさんと共に、テコリーヌ王国の情熱もロックスピリットもバリバリ健在である事をお見せします。

※この刀は模造刀です。


よみがえれ、テコリーヌ!

と自分を鼓舞しつつ、次回は展示の進捗状況や新作紹介などをしたいと思います。

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コメント: 2
  • #1

    ミカン (日曜日, 01 11月 2020)

    なんかもぅ、人生色々過ぎて、てんこ盛りなテコリーヌ王国だよね。
    でも、国王も王妃も生きてるからヨシ!です。

    コロナが収まる迄は無理せず、自分の体調と相談しながら、のんびり弾けるべし!
    再会した時は、がっつりハグさせてくださいね!!

    また、しょうもないオカンの仕送りしますわ(笑)

  • #2

    ミカンさんへ。テコリーヌより。 (日曜日, 01 11月 2020 02:13)

    生きてるからヨシ!

    ありがとうございます。いい言葉ですね!そのしょうもないオカンの仕送りにはいつもミカンさんの愛がぎっしり詰まってて、おかげで生きながらえております(^^)

    再会した際にはどうか窒息する勢いでハグしてください!!!